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ブレーキメンテナンスは、 一ヶ月に一度ぐらいの頻度で、 実施しています。 手順さえ間違えなければ、 それほど難しいメンテナンスでは無いです。 ブレーキングの初期タッチが、 良いフィーリングになります。

キャリパーと、 パッドサポートを取り外します。 写真の丸印で示されたボルトを全て緩めておきます。

手で回せるところまで緩めるだけで、 ボルトは取り外しません。 パッドサポートを固定しているボルトを取り外してしまうと、 キャリパーを固定しているボルトを緩めるのが面倒になります。

キャリパーを固定しているボルトを手で緩めて抜き取り、 キャリパーを外します。 パッドサポートと、 パッドが顔を覗かせます。

取り外したブレーキパッドです。 このパッドは、 しばらく使っていましたので、 パッドベースプレート面に付いている傷で、 装着されていたのが、 ディスクの表側か裏側かが、 判断できます。

新品のパッドには、 このような傷が無いです。 ですので、 新品のパッドには、 装着する前に、 予め傷をつけておきます。 これで装着したサイドが分かるというわけです。

パッドサポートを固定しているボルトを手で緩めて抜き取り、 パッドサポートを外します。 取り外したパッドサポートは、 ブレーキパッドとの接触面に、 CRC 556 などの潤滑剤を吹き付けて、 しばらく放置しておきます。

僕は、 CRC 556 の代わりに、Holts の Redex MH7770 を使っています。 これは、 ゴムや樹脂などへの悪影響を心配しなくても良いのでした。

取り外したブレーキパッドは、 中性洗剤で洗浄します。 綺麗になったら、 水で洗剤を洗い流し、 日向で乾燥させます。

写真は、 パッドとの接触面へ Holts を吹き付けたパッドサポートと、 中性洗剤で洗浄し、 水洗いを済ませたブレーキパッドです。

綺麗になったブレーキパッドは、 ディスクプレートの接触面を面取りしておきます。 面取りするには、 金属加工用の平やすりを使うと良いでしょう。 パッドの面取りをしておくと、 ブレーキの鳴き(キキキという金属音)を抑えることが出来ます。 また、 新品のブレーキパッドでは、 ディスクプレートとのなじみが出やすくなります。

更に、 ブレーキの鳴きを抑えるために、 ブレーキパッドのベースプレートと、 キャリパーが当たる面に、 シリコングリスを薄く散布しておくと良いです。 絶対にパッドには塗らないでくださいね。

僕の場合は、 散布しなくても、 ブレーキの鳴きは酷くないので、 散布していません…。

キャリパーピストンについた汚れをウエスで落とします。 雨の日の走行をしなくても、 ピストンは結構汚れてしまいます。

定期的なブレーキメンテをしていれば、 ウエスで拭くだけで、 キャリパーピストンは、 ここまで綺麗になります。

俗称『揉み出し』をします。 キャリパーとピストンの間にあるパッキンに付いている汚れを取るのです。

ピストンに Holts を満遍なく吹き付けます。 CRC は、 ゴムや樹脂などへの悪影響がありますので、 パッキンを傷めてしまいます。 CRC は、 使わない方が良いです。

ピストンに Holts を満遍なく吹き付けたら、 両手を使って、 ピストンを押し戻します。 一度に両方のピストンを押し戻すのは大変なので、 片方ずつ、 少しずつ、 押し戻します。

ピストンを戻したら、 ブレーキレバーを使って、 ピストンを押し出します。 ぎゅっと握ってはいけません。 ピストンが出てくる様子を見ながら、 優しく握ってください。 ピストンが出てくるまで、 何回か握ります。

片方のピストンだけが出てくるようであれば、 出てきてしまうピストンを指で抑えて、 両方が同じ様に出てくるようにしてください。 また、 ピストンを出し過ぎないように注意してください。

出てきたピストンには、 パッキンに付着していたごみがついてきます。

これをウエスで拭います。

ピストンに付いてきたパッキンの汚れを綺麗に拭ったら、 また、 両手を使って、 ピストンを押し戻します。 ピストンを斜めに押し込んで、 噛り付きを起こさないように、 片方ずつ、 少しずつ、 押し戻します。

ピストンーを戻したら、 ブレーキレバーを使って、 ピストンを押し出して、 ピストンに付いた汚れを拭って、 また押し戻して…。 押し戻したピストンが出てきたときに、 汚れがない状態になるまで、 これを繰り返します。

汚れがなくなった時点で、 押し戻しに酷く抵抗があるようでしたら、 もう一度、 ピストンに Holts を満遍なく吹き付け、 ピストンを戻し、 押し出し、 汚れを拭い…、 これを繰り返します。

『揉み出し』が完了したら、 組み付けです。

パッドサポートの余分な油分を拭い、 取り付けます。 この時、 ネジは手で回せるところまでしか、 絞めません。

次に、 パッドをサポートに組み付けます。 先ほどの印を見て、 ディスクプレートの、 裏側、 表側を間違えないように。 写真では、 表側の印として、 パッドのベースプレートにつけた傷が見えていますよね。

この、 組み付けサイドを間違えると、 せっかくあたりが取れている、 ディスクとパッドの関係が狂ってしまいます。

キャリパーピンにシリコングリスを散布して、 キャリパーを組み付けます。 この時も、 ネジは手で回せるところまでしか、 絞めません。

『揉み出し』作業で、 キャリパーピストンを押し戻したので、 ブレーキフルードがマスターピストンに、 戻ってきています。 これを元に戻します。 ブレーキレバーを指一本で何度も握ります。 フルードがキャリパーに戻って行くと、 手応えが感じられるようになるはずです。

手応えが感じられたら、 力いっぱいブレーキレバーを握り、 いつものブレーキタッチになっていることを確認します。

マスターピストンの、 ブレーキフルードタンクの蓋を開けて、 ダイアフラムが変形していないか確認します。 蓋を開けるときは、 ブレーキフルードがこぼれないように、 タンクが水平になるようにしてくださいね。 ダイアフラムがこんな風に変形していたら、 元の形に戻します。

元の形に戻したダイアフラムです。 元の形に戻したら、 元通りに蓋をします。

ブレーキを掛けながら、 車体を前後にゆすります。 その後、 ボルトをきちんと絞めます。 これで、 フロントブレーキのメンテナンス作業は完了です。 同様の手順で、 リアブレーキのメンテナンス作業も行います。

リアブレーキのメンテナンスは、 サイレンサーを外して作業した方がやり易いです。 サイレンサーを留めている 3 本のボルトと、 エキゾーストパイプとの接合部にあるボルトを緩めれば、 このようにサイレンサーだけを外すことが出来ます。

サイレンサーを外し、 再び取り付ける際には、 エキゾーストパイプとサイレンサーの接合部に、 液状ガスケットを塗布してから取り付けるようにしています。 サイレンサー側にガスケットが付いているので、 液状ガスケットを塗布する必要は無いと思いますが、 念のためこうしています。

フロント、 リア共にメンテナンス作業が終了したら、 交通量の少ない場所、 出来れば交通量が全くなく、 見通しの良いところで、 徐行走行しながら、 ブレーキの効きを何度も確認してください。 最初は馴染みが悪く、 いつものブレーキの効きとは、 フィーリングが違うと思います。 何度かブレーキングを繰り返すことで、 今までのフィーリングが戻ってくるはずです。


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