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購入後 1 年ぐらいを経過した頃から、 フロント周りから、 『コツン、コツン』というガタを感じていました。 ああ、 やっぱり 5SJC でもこうなるのか… この娘(こ)の前には、 4HC マジェくんを所有し、 フロント回りの劣化の速さを実感していたので、 それでも劣化のスピードが若干遅くなっている 5SJC に、 そうだよね、 構造的に仕方が無いよね、 などと半分慰めていたようなものでした…

4HC マジェくんでも、 ステムベアリングの交換を行いましたが、 劣化の速さを半ば諦めていたんです。 ハンドルから手を離すと、 速い周期でブルブルと振るえるステアリングを確認するたびに、 タイヤが磨耗しているせいだよね、 などと…

マジェくんのステアリング周りです。 よーく見て下さい。 大半の二輪車は、 フロントフォークがステアリングのアッパーブラケットまで届いているのに対して、 マジェくんは、 ボトムブラケットまでしか来ていないのです。 そもそも、 マジェくんでは、 トップブラケットと呼んで良いのか分からないような、 単なるハンドルブラケットみたいなものしかありません。

つまり、 ステアリングステムにかかる力は分散されず、 ベアリングに集中するわけです。 これでは、 その他の二輪車と比較すると、 はるかに速い時期にステム周りが原因となるトラブル、 『コツン、コツン』というガタや、 ハンドルから手を離すと表面化する、 速い周期の振動が出ても仕方がない(構造的に無理がある)と思わざるを得ません。

勿論、 劣化したステアリングベアリングを交換し調整すれば症状は改善されますが、 弱いステアリング回りを対策することにはなりません。

そこで、 ローラベアリングの登場です。 純正のステムベアリングは、 ボールベアリングですから、 外乱に対しては点で支えることになります。 このローラベアリングは、 線で支えることになり、 接触面積の大きさから、 耐久性に関しても期待が持てると考えたわけです。

今回の作業も、 いつもお世話になっているオートショップ新秋津さんにお願いしました。 また面倒なオーバーホール作業と同時に、 ローラベアリングの手配、 その上、 撮影そのものもオートショップさんが行ってくださいました。 ありがとうございました。

ハンドルが取り外され、 アッパーブラケット(バンドルブラケット)が取り外されました。 ここが他のバイクのように、 フロントフォークが来ている構造だと、 グローブボックスのための空間が得られないのでしょうね。 フロントの剛性感か、 収納性か、 迷う所ですね。

取り外された純正のステアリングベアリングです。 ローラベアリングとの違いは一目瞭然ですね。 この写真からは、 ベアリングの劣化を見て取れません。 まだ使えそうな雰囲気ですが、 明らかにガタは出ていましたから、 使えないのです。

ガタを実感するのは、 強めのブレーキングの後の発進や、 細かいギャップを越えた時で、 それも、 必ずそのような場面で表面化していたわけでは無いんですが…

ベアリングが外されたステム上部です。 主だった傷は見当たりません。

ベアリングが外されたステム下部です。 こちらも主だった傷は見当たりません。

ベアリングレースを圧入します。 こちらはステム上部です。

こちらはステム下部です。 同じくベアリングレースを圧入します。 新しいレースは、 ステムの内径にほぼぴったりの寸法です。 これは… もし交換の必要があった場合、 ベアリングレースを叩き出すのが大変そうです…

ボトムブラケットにベアリングを圧入して、 グリスを散布します。 トップブラケットに組み込むベアリングも同じようにグリスを散布するわけです。

ベアリング以外にも、 グリスが散布されていますよね。 こういうこともきっちり丁寧にこなしてくださるオートショップさん。 言葉以上に安心感、 信頼感が持てるわけです。

ステアリングの組み立てが終わりました。

実はローラベアリングの導入にあたって、 色々情報を集めてみると、 ローラベアリングでは、 ボールベアリングに比べ、 ステアリングの渋さが増すという情報もあり心配でした。 確かに接触面積が増えるので、 それはある程度仕方が無いと思っていました。 実際導入してみると、 僕の感触では全くそんなことはありません。 ガタが無く、 スムーズにステアするフロント。 非常に満足です。


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